パキポディウム・グラキリスの播種でカビは珍しくありません。
ただし、放置すると失敗率が一気に上がります。
私は3日目でカビが出ました。復活しなかった種もありますが、できるだけ早めの隔離と消毒で回避できました。
実際に起きた状況
播種日は真冬の1月22日。
室内温度は17度、湿度59%の中で開始。
用土はこれ。
ラップは、1日目から3日目までしていましたが、カビが発生してから、ラップではなく、キッチンペーパーを軽くかぶせて、通気性も確保しました。
環境としては、LEDも設置している状態です。
発生したカビの状態
発生したのは白カビです。
発芽した芽の部分全体を覆うように、白カビが発生しました。
3日目に2粒発生しました。その後5日目にも2粒発生しました。

考えられる原因
白カビが発生した原因を考えてみます。
湿度
腰水管理で、初日からラップをピッタリと被せて、湿度は非常に高い状態を維持していました。
湿度が高すぎたことも要因の一つかもしれません。
通気不足
ラップをピッタリと被せていたので、通気性も良くありませんでした。
ラップに穴なども空けていませんでした。
用土の粒度
これは直接影響するのかは不明です。
播種前に用土は熱湯消毒も行いました。
実際にやった対処法
ラップを外した
白カビを確認した時点で、ラップを一度外し、蒸し蒸しする状況をあまり作らないように、かつこまめにスプレーで噴霧して表面が乾かないように調整しました。
パストリーゼ(消毒)を希釈して噴霧
カビが発生してしまった以上、カビの除去と消毒が必須ですので、カビの生えた種子を取り出し、出来るだけカビ部分を除去、そこから消毒液のパストリーゼを10〜20倍に希釈したものを、種子と取り除いた用土部分にかけました。
やってはいけなかったこと
放置
まず白カビを見つけたら、即時対応が必要です。
放置すると、白カビは広がっていきます。
ひどい場合は、発芽していてもその芽は諦めます。せっかく発芽した芽を処分するのは悲しいのですが、どんなに頑張ってもカビが発生してしまう種子は発生してしまうとも聞きます。
残った種子を守るためにも、判断をしましょう。
殺菌の希釈に注意
上記でパストリーゼの希釈水による消毒の対処を説明しましたが、濃度は気をつけてください。
パストリーゼ自体は人間の口に入っても安全な商品ですが、アルコール消毒ですので、蒸発作用などによって芽には良くない影響を及ぼします。
触りすぎ
一度カビが発生すると、気になって何度も何度も確認してしまい、場合によっては種子を移動させて確認してしまいたくなると思います。
ただ、触れてしまいすぎるとせっかく根が出ていた場合、根が傷つきやすく、そこから腐って成長せずに駄目になってしまいます。
気になる気持ちを抑えつつ、目視にてカビが広がっていないか、確認する程度にしましょう。
これから播種する人へ
グラキリスの播種でカビが出ても、環境を整えれば発芽は十分狙えます。
ただし、最初に環境を整えることが必須です。
カビ=即終了ではない
正直4粒白カビが発生し、隔離して白カビの除去と消毒を行った結果、1粒は白カビをうまく取り除けて成長を続けています。
ですので、白カビが発生してもすぐに終わりではないので、状態をよく確認しながら対処しましょう。
初期環境が9割
先人の経験を拝見すると、「種子の鮮度」が一番発芽に影響するということと、「白カビが発生するものは、どんな環境でも発生する」ということだそうです。
その上で、できるだけ自分たちができることはやっておいた方がいいですので、基本的な除菌環境を作ることを前提で、様々なものを準備しましょう。
初心者にまず揃えてほしい道具
温湿度計
湿度69%以上が続くとカビリスクが上がります。
最適湿度の目安を測るツールとして必須。
小型サーキュレーター
通気確保がカビ対策の最重要ポイント。
軽く風を動かすだけでカビ発生率が下がります。
ただ直接当てすぎは乾燥するので注意。
LEDライト 低位置用
発芽を促進しながら湿気対策。
