今回の内容は、一昨年くらいに行ったミスト式での水槽立ち上げの時の話です。
オーバル水槽でミスト式を考えている方に少しでも参考になればと思います。
ミスト式とは
ミスト式とは、漫画家であり、有名な水槽レイアウターでもあるタナカカツキ大先生が考案された水草水槽の立ち上げ方式です。
大先生と言わせていただいたのは、私がアクアリウムを趣味にする際、色々なブログで情報を集めていたのですが、このミスト式を考案されたことももちろんすごいですし、その活動とアクアリウム愛のすごさに敬意を評しています!
知らない方は、こちらからぜひタナカカツキ大先生を知ってください!
■タナカカツキ
https://www.kaerucafe.com/
ミスト式を簡単に説明すると、ソイルなど底砂を敷いて、水槽内を一定に湿らせつつ水草を軽くソイルの上に置いておくだけで、水上葉として繁茂して根を張って、非常に効率的に水槽を立ち上げられます。
具体的なメリットとしては、以下のようなことです。
メリット
植栽が苦手でも大丈夫
私もこのメリットが大きいです。
手先が不器用なので、水草を植えても注水するとぷか〜っと浮いてくる水草。折れる心。何度も経験しました。
しかし!ミスト式ならソイルに置くだけで後はミスト管理だけ。繁茂して根が張れば、注水しても浮いてくることはありません!
傾斜をつけたレイアウト
注水前に根がしっかり張っているので、雪崩になることがなく、傾斜をつけたレイアウトにトライできます!
レイアウトを注水までに変更できる
注水してない状態なので、石や流木の配置を変えることができます。水草を入れた上なので、イメージも湧きやすいです。
後、デメリットではなく、失敗談や自分自身改善していけることとしては以下のようなことがあります。
失敗、改善点
ミスト式なので中身が見えにくい
湿度を高く維持していく方式なので水槽面に水滴がついて、中身の状態が分かりにくいです。
そりゃ当たり前!だと思います。
経過観察が分かりにくかったのと、リビングに配置していたので、水槽に興味ない嫁などにとっては、「何、これ?」という感じになります。
これは、次回何かしら改善点を見いだします!
カビが生えやすい
これは実践している人でも、生える人と生えない人がいるみたいです。これは何とも言えませんが、まあ高湿度な状態なので生える環境ではあるんでしょうね。
ちなみに私は、今回紹介するオーバル水槽ではカビは生えませんでしたが、次に挑戦した60cm水槽ではそれらしきものが見受けられました!
その時は焦って「もう注水しちゃおう!」となりました。それが正解かどうかは分かりませんが。。
レイアウトを決める
そんなミスト式でスタートするのですが、まずはレイアウトを決めます。
オーバル水槽ですので、大それたことは出来ませんが、これが初のミスト式だったので、「草原にしたい!」これが一番でした。
草原にするなら石組みレイアウトということで、こんな感じにしました。
ミスト開始
で、早速水草を買ってきてミスト式開始!
しかし!ここで、アクアリウム初心者が露呈しますが、温かい目で見てください。
まずはスタートがこの状態。
スプレーで水槽内を湿らせつつ、水草をぽんぽんと置いていきました。
ぱっと見、この状態で何がどうなのか分かりづらいと思います。
実は、この買ってきた水草
パールグラスなんです!
パールグラスは、中景草として使われる水草ですよね。
アクアリウムを始めて数ヶ月程度のこの頃の私はキューバパールグラスを買う予定だったのですが、近くのペットショップになく、同じパールグラスなら大丈夫かとパールグラスを購入し、セッティングした次第です。
その後、ネットで確認してみると、パールグラスは中景草なので、背丈が伸びることが判明。
草原を目指していたので、前景でそんなに伸びてしまうと、そもそもレイアウトも何もない状態。
このままでは早くも失敗ということになります!
これはやばい!ということと、どっちにしろ培養カップ1つ分では心もとない量だったので、次の日に別のアクアショップに向かい、無事キューバパールグラスを発見し、セットしました!
パールグラスももったいないのと、逆に後ろ側で、後景草として少し伸びたパールグラスがある方が奥行きが出るのではないかと思い、全て後ろに回しました。
大事です!失敗からのポジティブ!
それがこちらの状態です。
まあ、高加湿状態で結露して、よく分からないと思いますが、少しだけ水草が増えているかと思います。
ここから仕切り直して、ミスト式をスタートです!
乾かないように、上部は何重にもラップをかけて密封状態にします。
それでも、水槽内は乾いてきますので、毎日ラップを外して霧スプレーをして乾燥を防ぎます。
ずっと経過観察で写真を撮ってましたが、全景では全く変化が分かりませんでした。。
参考までに、これは開始から注水まで20日間ミスト式を行いました。
時期としては11月から12月にかけてです。
時期によって、乾燥しやすさやカビの生えやすさなどが変わってくるので、時期に応じて対応した方がいいと思います。
参考まで。
注水してみた
ミスト式開始から20日後、ついに注水の時が来ました!
しっかり根が張っているか心配でしたが、ゆっくり注水して全く水草が浮いてくることはありませんでした!
そして次の日、早速パイロットフィッシュとして、アカヒレを投入。
元気に泳ぎました!
水草の選択で失敗がよぎりましたが、キューバパールグラスの前景、パールグラスの後景のバランスが、育ってくると丁度いい感じです!
災い転じて福となす。いい経験をしました。
ここから、この中で群生を見たくて、ラミーノーズテトラを導入しますが、その点も含めて反省点に移ります。
反省点
注水まで行ってみての反省です。
季節を考える
これは、上記のラミーノーズテトラに通じることも大きいです。これは、ミスト式としての反省には関係ないですが、このオーバル水槽立ち上げ時期は冬でした。
ですが、作りとしてヒーターを設置できるスペースもありません。フィルターも使ってません。
この冬は、寒さ厳しく水温も5度前後を指す日がありました。
そんな中、考え甘くラミーノーズテトラを導入してしまったせいで、2週間経たずに全匹☆にしてしまいました。
生体に対して甘い考えで臨んでしまったのは本当に反省です。それから、生体の導入については最善の状態を考慮しています。
育成中の鑑賞性はない
これは、自分の部屋のなくリビングなどに設置する時、写真を見ても分かる通り水槽はただ濡れている水槽です。
家族からも、何か不審がられます。
何をやっているのかはっきり分からないのに、しっかり照明はタイマーで管理されており、ウチでは半信半疑の目で見られました。
一度注水まで行けば納得してもらえますが、その辺りは家族とすり合わせましょう。
ソイルを使いすぎた
傾斜をつけるためと思い、後ろにソイルを多めに使用したのですが、水質に影響してか長期維持が出来ませんでした。
水質のバランスを崩し、コケの発生、水草成長が悪い場所が発生しました。
2ヶ月程度でリセットしました。
要因の一つとしては、ソイルのみで底砂を詰め過ぎて、底砂内に隙間がなくバクテリアなどもうまく居着かなかったのだと思います。
軽石など、うまく空洞を作ってかさ上げをすればよかったと反省です。
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか。
実際、反省点はミスト式自体には特にありませんでした!
つまり、ミスト式自体はおススメです。
今年も、春頃から新たなミスト式に挑戦していきたいと思っています。
ただ、ミスト式であろうと、通常の立ち上げであろうと、基本的な知識は同じですので、色々と試行錯誤しながらアクアリウムを楽しみましょう!
ちなみに、こちらは維持最後の方の状態です。
オトシンクルスやメダカを入れています。
後景のパールグラスが伸びてきて、前景のキューバパールグラスとの差が大きくなってきてますね。
奥行きが出ていい感じです!
これで全てパールグラスだったら、結構なもっさり具合だったでしょうね。。。