真冬の1月から、グラキリスの発根管理を始めました。
室内で温度・光・風・水分を調整しながら管理し、途中からは植物育成LEDをBRIM PANEL Aへ変更するなど、環境も見直してきました。
しかし、結論からいうと今回の発根管理は失敗しました。
なかなか発根しない状態が続く中で、根元をもう一度切り戻し、水を与えながら管理していたところ、次第に枝がしわしわになってきました。
「何かおかしい」と思って株の匂いを確認すると、かなり強いアルコールのような臭いがしました。
最終的に枝を切って内部を確認したところ、見た目以上に腐敗が進んでいることが分かりました。
発根管理について調べると成功例を目にすることが多いですが、当然ながらすべての株がうまく発根するわけではありません。
この記事では、
- 真冬に発根管理を始めたときの環境
- 管理中の重量変化
- 水やりについて考えていたこと
- BRIM PANEL Aへ変更した経緯
- 根元を再び切ったこと
- 枝がしわしわになったこと
- 強いアルコール臭を感じたこと
- 内部腐敗が判明して管理を終了したこと
- 今振り返って気になっていること
まで、失敗した結果も含めて記録しておきます。
なお、今回腐敗が判明した際はショックが大きく、内部を切った状態の写真は残していません。
そのため最終段階については文章のみの記録になります。
結論|今回のグラキリス発根管理は失敗しました
先に今回の結果をまとめます。
真冬の1月から室内で発根管理を始め、その後も数か月にわたって管理を続けましたが、最終的に発根を確認することはできませんでした。
経過を大まかに整理すると、
真冬1月に発根管理開始
↓
温度・光・風・水分を調整
↓
なかなか発根しない
↓
BRIM PANEL Aを導入して育成環境を変更
↓
根元を再度切り戻す
↓
水を与えながら管理
↓
枝がしわしわになってくる
↓
株から強いアルコールのような臭い
↓
枝を切って内部を確認
↓
内部まで腐敗が進んでいることが判明
↓
発根管理終了
という流れです。
どの管理が直接的な原因になったのかは分かりません。
ただ、今振り返ると、発根しない状態が続いて焦り、途中から環境や管理方法を何度も変更したことは反省点の一つだと思っています。
真冬1月から発根管理を開始
発根管理を始めたのは1月。
真冬からのスタートでした。
当初は、
「冬でも室内環境を作れば発根させることができるのか?」
ということを実際に試してみたいと思っていました。
管理開始時のおおよその環境はこちらです。
| 昼間の温度 | 約25℃ |
| 夜間の温度 | 約10℃ |
| 湿度 | 約30〜50% |
| 植物育成LED | スポット型 |
| 点灯時間 | 約12時間 |
| LEDとの距離 | 約40cm |
| 風 | サーキュレーターで室内循環 |
| 鉢 | プレステラ105 |
| 用土 | 多肉植物・サボテン用土 |
| 加温 | ヒーターマット使用 |
真冬なので特に気にしていたのが温度と用土の乾き方です。
昼間はヒーターマットなども使いながらある程度の温度を確保できるものの、夜間は温度が下がります。
そのため当初は、
「水を与えること」よりも「与えた水がきちんと乾く環境を作ること」
をかなり意識していました。

発根管理中は重量も記録していた
株の状態をできるだけ感覚だけで判断しないように、管理中は重量も測っていました。
記録していた重量は、
1098g
→ 1255g
→ 1203g
→ 1190g
→ 1181g
→ 1174g
→ 1167g
→ 1158g
→ 1149g
と推移しました。
※鉢・用土などを含め、当時同じ条件で測定した重量の推移です。
水やり直後には当然重量が増え、その後少しずつ軽くなっていきます。
当時はこの変化を見ながら、
「用土がどの程度乾いているのか」
を判断する一つの材料にしていました。
これは現在振り返っても、やっておいてよかったことの一つです。
発根管理では株の見た目だけでは分からないことも多いため、重量のように数字で残せる情報があると、後から管理を振り返りやすくなります。
ただし、重量が減って用土が乾いていることと、株そのものが健康であることは別です。
今回の失敗からは、そこも強く感じました。
なかなか発根しない状態が続いた
温度や水分、風などを調整しながら管理を続けましたが、なかなか発根を確認できませんでした。
発根管理をしていると、
「水が足りないのではないか」
「もっと温度を上げた方がいいのではないか」
「光が弱いのではないか」
「一度切り直した方がいいのではないか」
と、いろいろなことが気になってきます。
特に管理期間が長くなるほど、何かを変えたくなります。
今回の自分もまさにそうでした。
最初の環境を維持したまま長く観察するのではなく、少しずつ環境や管理方法を変更するようになりました。
BRIM PANEL Aを導入して育成環境を変更
その後、植物育成LEDをスポット型からBRIM PANEL Aへ変更しました。
グラキリスの実生苗など、ほかの植物も含めて室内育成環境そのものを見直したタイミングです。
パネル型にすることで育成スペース全体へ光を当てやすくなり、それまでより室内環境は整えやすくなりました。
現在育てているグラキリス実生については、BRIM PANEL Aを約20cmの距離で使用し、7株中5株が葉を展開しています。
ただし、実生苗が育っている環境と、未発根の輸入株に適した環境が同じとは限りません。
今回の発根管理についても、
「LEDをPANEL Aへ変更すれば株の状態が改善するのではないか」
という期待がどこかにあったと思います。
結果として、LEDを変更しただけで状況が大きく好転することはありませんでした。

発根しないため、根元をもう一度切り戻した
発根を確認できない状態が続いたため、最終的に根元をもう一度切り戻すことにしました。
「新しい断面を出した方が発根につながるのではないか」
と考えたためです。
今振り返ると、この時点でかなり焦っていたと思います。
一度切った株をさらに切ることは、それだけ株へ負担を与えることになります。
それでも当時は、
「何もしないまま弱っていくより、もう一度切ってやり直した方がいいのではないか」
と考えました。
根元を切り戻した後、再び管理を続けました。
切り戻した後に水を与えながら管理
根元を再度切った後も、水を与えながら管理しました。
ここも今回の失敗を振り返るうえで、かなり気になっているポイントです。
発根していない株に対して、
どのタイミングで、どれくらい水分を与えるのか。
これは今回の発根管理中、最後まで判断が難しい部分でした。
乾燥させすぎれば株がさらに消耗するのではないか。
一方で、水分が多すぎれば腐敗につながるのではないか。
その間で管理しているつもりでした。
ただ、最終的には内部腐敗という結果になりました。
だからといって、
「水を与えたことが原因だった」
と断定することもできません。
再切断したこと、株自体の状態、温度、水分、管理期間など、複数の条件が重なっていた可能性があります。
あくまで今回の経過として、
再切断後に水を与えながら管理していた
という事実を残しておきます。
枝がしわしわになり始めた
その後、株の状態に明らかな変化が出てきました。
枝がしわしわになり始めたのです。
グラキリスは水分状態によって株に多少の変化が出るので、最初は、
「水分が抜けているだけなのか」
「発根していないので株の蓄えを使っているのか」
とも考えました。
ただ、見ていて少し嫌な感じがありました。
単純に乾燥してしぼんでいるというより、
株全体の状態が悪くなっているように感じました。
この段階で、見た目だけではなく株の匂いも確認しました。
株から強いアルコールのような臭いがした
株に鼻を近づけてみると、かなり強いアルコールのような臭いがしました。
これまでの管理中には感じていなかった臭いです。
この時点で、
「内部で何か起きているのではないか」
と考えました。
アルコール臭がしたから必ず腐敗している、という一般的な判断基準として書くつもりはありません。
ただ、今回の株では、異変を感じた大きなきっかけがこの臭いでした。
見た目では内部の状態が分からなかったため、最終的に枝を切って確認することにしました。
枝を切ると、内部まで腐敗が進んでいた
枝を切って内部を確認すると、腐敗がかなり進んでいました。
外側から見て想像していた以上の状態でした。
この時点で、今回の発根管理は失敗だったと判断しました。
残念ながら、この状態を確認したときはショックが大きく、写真を撮るところまで気持ちが回りませんでした。
そのため、内部腐敗の写真は残っていません。
ブログとして考えれば写真を撮っておいた方が記録としては価値があったと思います。
ただ、実際に育てている株がダメになったときには、そこまで冷静にはなれませんでした。
今回は文章だけでも、
枝のしわ
→ 強いアルコール臭
→ 切断
→ 内部腐敗確認
という経過を残しておこうと思います。
今回の発根管理で失敗した原因は断定できない
最終的に内部腐敗が確認されましたが、
「これが原因だった」
と一つに決めることはできません。
今回の管理を振り返ると、
- 真冬からスタートした
- 昼夜で温度差があった
- 数か月発根しない状態が続いた
- 水分量を調整しながら管理した
- LED環境を変更した
- 根元を再度切り戻した
- その後も水を与えた
- 株そのものが長期間消耗していた可能性がある
など、多くの条件が重なっています。
そのため、
「冬だったから失敗した」
「PANEL Aに変えたから失敗した」
「水を与えたから失敗した」
「切り戻したから失敗した」
とは言えません。
今回言えるのは、
自分がこの管理を行った結果、発根には至らず、最終的に内部腐敗が進んでいた
ということだけです。
今振り返って気になっていること
失敗した後だからこそ、いくつか振り返っておきたいことがあります。
発根しないことに焦りすぎた
一番感じているのはこれです。
発根しない期間が長くなるほど、
「何かしなければ」
という気持ちが強くなっていました。
光を変える。
水分を変える。
根元を切る。
環境を変える。
結果が出ないたびに次の手を考えていました。
ただ、環境を何度も変えると、株の状態が悪くなったときに何が影響しているのか分からなくなります。
今後は、変更するにしても一つずつ条件を変え、その後の変化を見るようにしたいです。
根元を再度切った判断
これも振り返っているポイントです。
発根しないからといって、切れば必ず状況がリセットされるわけではありません。
今回の株が、その時点で再切断に耐えられる状態だったのか。
今となっては分かりません。
次回同じ状況になった場合は、「発根していない」という理由だけで切り戻すのではなく、株全体の状態をより慎重に確認したいと思います。
水を与える判断
水分管理についても最後まで難しかったです。
未発根だから水を切る。
株がしぼんできたから水を与える。
どちらも一見合理的に感じます。
ただ、実際の株の内部で何が起きているかは外からは分かりません。
今回の経験からは、単純に「○日に1回」などの頻度だけで決めるのではなく、
- 株の張り
- 重量
- 用土の乾き
- 匂い
- 根元の状態
などをまとめて見る必要があると感じています。
強いアルコール臭は今回の株では重要な異変だった
今回特に印象に残っているのが、株から感じたアルコールのような臭いです。
もし枝がしわしわになっても、
「発根していないから水分が減っているだけ」
と判断していたら、内部腐敗に気付くのはさらに遅れていたかもしれません。
今回の株では、
見た目の変化に加えて、これまでとは違う強い臭いがした
ことが内部を確認するきっかけになりました。
そのため今後は、見た目や重量だけではなく、匂いの変化も異常を見つけるための一つの観察項目として意識しようと思います。
ただし、アルコール臭がする株は必ず腐敗している、と一般化するものではありません。
あくまで今回の株で実際に起きたことです。
次にグラキリスの発根管理をするなら
今回の発根管理は失敗しました。
それでも、実際に失敗したことで分かったこともあります。
もし次に未発根のグラキリスを管理する機会があれば、今回とは少し違う考え方で取り組むと思います。
最初に環境を決めて、頻繁に変えすぎない
温度、光、風、用土、鉢など、まず基本となる環境を作ります。
その後は短期間で何度も環境を変えるのではなく、株の変化をある程度の期間観察します。
重量記録は続ける
今回、重量を残していたこと自体は良かったと思っています。
次回も、
日付・重量・水やり・株の状態
をセットで記録したいです。
写真についても、調子が良いときだけではなく、違和感が出た段階から記録しておきたいと思います。
発根だけではなく「株が健康か」を見る
どうしても、
根が出たか・出ていないか
ばかりが気になります。
でも今回最終的に問題になったのは、発根しなかったことそのものよりも、株の内部で腐敗が進んでいたことでした。
次回は発根だけをゴールにするのではなく、
株自体の状態を維持できているか
をより重視したいです。
違和感を無視しない
枝のしわ。
匂い。
柔らかさ。
色。
こうした小さな変化を、
「発根管理中だからこんなものだろう」
と決めつけないようにしたいです。
今回も、アルコールのような強い臭いに違和感を覚えたことで、内部腐敗に気付きました。
発根管理と実生栽培はかなり違うと感じた
現在はグラキリスの実生も育てています。
こちらは一度ほとんどの株が葉を落としましたが、鉢分け後もBRIM PANEL Aで管理を続け、現在は7株中5株が再び葉を展開しています。
同じグラキリスでも、
根がある実生苗を育てること
と、
未発根株を発根させること
では、管理の難しさがかなり違うと感じました。
現在のグラキリス実生とLED環境についてはこちらの記事でまとめています。
まとめ|成功しなかったからこそ記録しておく
真冬の1月から始めた今回のグラキリス発根管理は、最終的に失敗しました。
発根を確認することはできず、
枝のしわ
→ 強いアルコールのような臭い
→ 内部を確認
→ 腐敗が判明
という結果になりました。
何が直接的な原因だったのかは分かりません。
ただ今回を振り返ると、
- 発根しないことに焦りすぎた
- 管理途中で環境を何度も変更した
- 根元を再度切り戻した
- 水分管理の判断が難しかった
- 株全体の状態を見ることが足りなかった
など、次回の管理で意識したいポイントはいくつもあります。
植物の記事では、どうしても「うまくいった方法」の方が書きやすいです。
ただ実際に育てていると、今回のようにうまくいかないこともあります。
だからこそ、
どう管理して、どう変化して、最終的にどう失敗したのか
まで残しておくことにも意味があると思っています。
次に発根管理をする機会があれば、今回の失敗も含めて管理方法を見直し、その経過も改めて記録していきたいと思います。
